サッカーの神様」更新第25回目

うまくなる方法なんてわからない。
ボールを多く蹴るしかない。
もっともっとボールに触れる。
それしかない。
サッカーをこれからも続けたい…
遊びで終わらしたくない…

試合の帰り道八千代と分かれた後
足は家路の上にはなかった。
行き着いたのはなじみの公園。
日も暮れ始め人数は少なく。
わずかに涼しさを感じさせる風が
ひぐらしの音色の中体に触れる。

片付けの誰かが必要以上にボールを詰め込んだんだろう
大きく膨れ上がったかばんを地面に下ろし
ボールをひとつ取り出す。
そしてなりふりかまわず壁をめがけボールを蹴る。
何も考えることなく無我夢中に跳ね返ってくるボールを
ダイレクトで壁に打ち込む、そうすることで気持ちが楽になる。

けど理想と現実は違う。
自分に跳ね返ってきたボールをダイレクトで思い通り
狙ったところに打ち返す技術なんてあるはずもない。
跳ね返ってくるボールに大きく左右に振られ
息を切らす、さらにはボールは壁を越えて茂みに入る…

頭の中でDFをイメージし、ドリブルを始める。
1人…2人・・!?
フェイント時にボールに足を取られ無様に転倒…
頭の中でイメージした自分の背中ははるか向こう
次々とDFを抜いていく…

夜の公園で絶望の中座り込む
あの場面… 相手の足より先に足はとどいていた…
ボールは俺の足にしかあたっていない。
完全な俺の実力不足…

座り込み視界に入った擦りむいたひざをみて思う

いつからだろうサッカー
楽しくなくなったのは。
自分でもわかっていた。
思い出したくないあの頃が、一番サッカーを楽しんでいた。
もう一度サッカーを楽しみたい・・・
自分の中で一つの答えが徐々に形を作り出していた。


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